THE VOICE

スペシャリストの語りから紐解く、BBSのものづくりの志

VOICE 02

スバルテクニカインターナショナル
辰己 英治

タイヤを操り、コーナーを極める。
それがドライバーの勇気に変わる。

路面と接する唯一のパーツ、
タイヤの性能を最大限引き出すために。

過酷な条件下で戦いが繰り広げられるサーキット。その限界領域で勝利するために、私たちは路面と接する唯一のパーツであるタイヤ、そしてタイヤに直接パワーを伝えるホイールに着目しました。レースで結果を出すには、コーナーをロスなく曲がることが重要です。それならば、タイヤが本来持つグリップ力をホイールで引き出し、その性能を使いきってやろう。BBSなら、それが実現できると確信しました。

90年代にF1™の世界へ進出したBBSは、現在もSUPER GTなど国内外のメジャーレースで多くのチームに採用されている。

イメージ通りに止まれる、曲がれる。
ドライバーの不安を限りなくゼロに近づける。

鍛造ホイールがもたらす“しなり”や“粘り強さ”によって、タイヤが路面をとらえ、接地面積が増えることでしっかり踏ん張れるようになる。コーナーへの高速進入時も、ステアリングに確かな“手ごたえ”が生まれます。この実感が得られることで、ドライバーはそれまでの限界を超えてアクセルを踏んでいけるのです。命がけでレースに挑む彼らの不安を取り除く。それもホイールの性能のひとつだと感じています。

金属の塊を4分の1の高さまで押しつぶすことで、
ホイールの軽さと強靭さが生み出される。

勝つために、ホイールは何ができるか。
その答えを「人」に問いかける。

走りを終えたドライバーの声に耳を傾けると、あることに気がつきます。ホイールに対してポジティブな感想が出る時、必ずと言っていいほどいいタイムが出ている。ドライビングフィールと結果は比例するのです。BBSはこうしたドライバーの声を拾いあげ、新しいホイールにそれを反映してくれる。その姿勢には強く共感しますし、「勝つ」ために走る私たちにとって、最高のパートナーだと感じています。

レーシングホイールの開発で得たデータや知見は、
そのまま市販ホイールへも活かされていく。