CRAFTSMANSHIP

“ものづくり”へのこだわり

ドライバーの人生に寄りそう、一生に一度のホイールをつくりたい。
作り手の心血は、その追究のために注がれるべきだと、私たちBBSは考えます。

すべてのホイールに、体温が宿るテクノロジーを。

ENGINEERING

独創の鍛造技術

アルミ鍛造ホイールの先駆者として

1983年。「繊維編機用の大型ビーム(糸巻き)の製造で培った、独自の鍛造技術を活かして、優れたホイールをつくれないか」という考えのもと、世界に先駆けてアルミ鍛造ホイールの量産化を実現。一般的な鋳造に対し、鍛造は技術的に困難で量産に向かないとされていた当時、独自の工法で圧倒的な軽さと強靭さを両立した、極めて細く美しいクロススポークを持つBBSの鍛造ホイールは、自動車の重要保安部品であるホイールの常識を完全に打ち破りました。以来、BBSは一貫して鍛造ホイールを製造。その技術を徹底的に磨き上げてきました。

すべてのデザインは、パフォーマンスのために

世界中で愛され続け、BBSの象徴にもなっているクロススポークデザイン。遠心力が大きくなる円周の外側に向かうほど、スポークが枝分かれしながら細くなるという「力学を突き詰めたフォルム」は、パフォーマンスの飽くなき追求から生まれました。その姿勢は独自の工法にも貫かれています。鍛造の優位性をこれ以上ないところまで引き出すために、BBSでは、複数のプレス機と高精度な金型を用いて、1次鍛造、2次鍛造…と段階を追って、「ホイールの基礎の形から意匠面まで、すべてを鍛造で形づくる」工法をいち早く開発し、採用してきました。それによって、軽さと強靭さの証明でもある、ホイールの隅々にまで途切れることなく、緻密かつ整然と流れる鍛流線(メタルフローライン)の形成を実現。BBS独自の鍛造技術を物語る極めて細いスポークは、見た目だけのデザインを意味するものではありません。理想的な鍛流線を根拠とした、まさにエンジニアリングの結晶なのです。

MOTORSPORTS

レースフィールドでの実証

F1™用マグネシウム鍛造ホイールを、世界で初めて実現

1991年、「F1™用のマグネシウム鍛造ホイールを開発してほしい」というフェラーリ社からの打診をきっかけに、BBSは本格的にF1™の世界へ進出。当時はマグネシウムホイールといえば鋳造しかなく、また、マグネシウムはアルミと比べ、軽くて強いものの化学反応により腐食しやすいなどの性質を持つため、鍛造化が不可能とされていました。その中でBBSは独自の技術を駆使し、F1™用のマグネシウム鍛造ホイールを世界で初めて実現。抜きん出た軽さと強靭さを兼ね備えたBBSを手に入れたフェラーリ社は、1992年から2011年までの間でコンストラクターズタイトル8回、ドライバーズタイトル6回という快挙を成し遂げました。そしてF1™の世界で鍛えた鍛造技術を活かし、今ではニュルブルクリンク24時間耐久レース、ル・マン24時間耐久レース、SUPER GT、SUPER FORMULAなど、国内外のメジャーレースに鍛造レーシングホイールを供給。頂点に挑む数々のチームがBBSを採用しています。

変わらない思想で、技術で、市販ホイールをつくりだす

公道ではあり得ないような過酷な条件を想定し、軽さと強靭さ、真円度の高さ、荷重バランス等を徹底追求して開発されるBBSのレーシングホイール。しかし、走るシーンが公道でもサーキットでも、ホイールに要求される根本は同じであるとBBSは考えます。「限界領域で安定的に性能を発揮できてこそ、真に優れたホイールである」。この考えのもと、BBSでは、すべてのレーシングホイールと市販ホイールを「全く同じファクトリー、全く同じ技術、全く同じ人の手」で生産。レーシングホイール開発で得た膨大なデータやノウハウは、余すことなくダイレクトに市販ホイールへと活かされています。

QUALITY

世界に選ばれる品質

世界の自動車メーカーが、標準装着として採用

自動車メーカーが重要保安部品であるホイールに求める品質基準は極めて厳格で、さらにメーカーごとにその基準も異なっています。BBSは世界の名立たる自動車メーカーに対し、標準装着品として鍛造ホイールを供給。長年にわたり選ばれ続けているのは、機能性、信頼性、デザイン性といった、ひとつひとつの性能を高い次元で叶える独自の鍛造技術があるからこそ。また、標準装着ホイールの供給で得たノウハウは市販ホイールやレーシングホイール開発でも活かすとともに、さらに総合的に技術力と品質を高めるべく、日々改善を重ねています。

一本一本を、人の手と目で磨き抜く

鍛造工程が終わり塗装へと向かう前、BBSの鍛造ホイールはすべて、熟練の職人による検査と手仕上げが施されます。そこで、表面のかすかな肌荒れや、機械加工で生じる「バリ」などを、ひとつずつ丁寧に修正。仕上げ工程は、ホイール一本につき、一人の職人が担当。時間をかけ、入念に行われます。そこにあるのは、完璧を求める妥協なきクラフトマンシップ。「技術がなければものはつくれない。技術だけでは優れたものはつくれない」という思想。最新鋭の設備による高精度な加工技術もさることながら、自らの仕事に注ぐ厳しい目線が、世界に誇る圧倒的な高品質を支えています。